こんにちは、今回は高配当株について書いていきます。
高配当株とは、配当利回りが高い株のことです。
配当利回りとは、購入した株価に対する、1年間で得られる配当金の割合のことです。
配当利回り(%) = 1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100
配当金が同じであれば配当利回りは、株価が高いと下がり、株価が低いと上がります。
また、株価が同じでも配当利回りは、配当金が高いと上がり、配当金が低いと下がります。
配当金は、企業が稼いだ利益の一部を株主に還元するお金で、保有する株数に応じてもらえます。
配当利回りは、3~5%くらいが最適ではないかとわたしは思います。
投資家目線では配当利回りが高いに越したことはありませんが、上で書いた通り、
配当利回りが高いのは、株価が低い、または配当金が高いということです。
株価が低いとは業績が悪い可能性があり、配当金が高いとは企業の資産を圧迫することになります。
ともに将来の減配(配当金を減らすこと)や倒産のリスクを高めることになります。
そのため、毎年の利益に対して無理なく配当金を継続できるような割合が最適となります。
配当金を目的とする投資家の人は、株価が下落していても株を保有し続けるため、
高配当株は、相場の下落に強いと言われています。
逆を言えば、配当金が減らされた場合、株が売られるため、株価が落ちる可能性があります。
初心者の人は配当利回りにのみ目が行きがちです。少なくともわたしはそうでした。(笑)
高配当株に投資をする際は、企業の財務が健全であることが必要です!
企業の財務が健全というのは、毎年、売上や利益が伸びていることです。
売上や利益が右肩下がりの場合、当然ながら株価も右型下がりとなります。
すると、配当金による利益よりも株価の下落による損益の方が大きくなります!
下図は、過去に高配当株と言われたN社の株価推移です。
2019年3月時(2018年度)の配当利回りは6.28%でした。文句なしの高配当株です。
しかし、1年で株価が870円から640円となり、下落率は26%となっています。
例えば、100万円分の株を保有していたら、配当金は約6万円の利益ですが、
株価の下落による損益は26万のため、トータルで20万円の損失となります。
さらに配当金ですが、2018年の57円から2019年には10円、2020年にはなんと配当金なしです。
株価は下がるわ、配当金はなくなるわ、でダブルパンチです。
この影響をもろに受けたのはわたしです。足腰ヘロヘロで失禁ものです。(笑)
売上や利益以外にも、配当性向が高い銘柄には注意が必要です。
配当性向とは、その期の純利益(税引後の利益)から、配当金をどのくらい支払っているかの割合です。
配当性向(%) = 1株当たりの配当金 ÷ 1株当たりの当期純利益 × 100
会社が1年間の利益からどれだけ株主に配当金として還元しているかがわかります。
配当性向は一般的に、若い企業の場合は低く、老舗の企業の場合は高い傾向があります。
配当性向は、60%くらいまでは大丈夫ではないかとわたしは思います。
配当性向の目安はおおむね約30%と言われますが、米国で連続増配している人気の高配当株は
80%などもあります。特に景気にあまり影響を受けない企業であればリスクは心配ないと思います。
配当性向が100%を超えている場合は、利益よりも配当金の方が上回っているということで
資産を減らしたり、借金して配当金を捻出していることを示します。
なぜそこまでして配当金を出すのかですが、減配することは投資家にとって悪いニュースであり
冒頭でも書いた通り、減配によって株が売られ株価が落ちる可能性があるためです。
まとめ・感想
高配当株は、配当利回りだけではなく、企業の財務や配当性向に気をつける。
配当利回りは、3~5%くらいを目安とする。高すぎる銘柄は減配や倒産のリスクがある。
配当性向は、60%くらいまでとする。高すぎるのは減配のリスクがある。
初心者の人は配当利回りに目が行きがちなので注意してください。
高配当株は、長期保有かと思うので長い目でみて銘柄を選びましょう。良い投資ライフを!
では、またー!!
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※注意点:本ブログの内容は個人的意見であり、記載銘柄の購入を推奨しているわけではありません。
また、将来の株価を保証するものではありませんので、株取引に関しては一切責任を負えません。
投資は自己責任原則に基づき、リスクを理解評価の上で、自己判断、自己責任でお願いします!
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